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隣人トラブル解決の心構え

 アパートやマンションなど、集合住宅でよく問題になるのは騒音問題です。ほとんどの人は常識的な範囲で「お互い様」として暮らしていますが、中には防音室のない物件で楽器を弾いたり、深夜に大きな足音を立てたりする人もいます。そして、常識的な生活音にもクレームを言ってくる人も存在します。
 こうした騒音トラブルがあった場合、お互いの中が険悪になってしまうのは、そのほとんどが直接苦情を言ってしまい、エスカレートしてしまうためです。間に第三者が入ることでお互いに冷静になることができますので、仮に隣人や同じ上下階の人に苦情がある場合には、管理人か、管理会社、どちらもいなければ大家さんを通して苦情を言った方が間違いありません。あなたに対して直接苦情を言われても、その場ではカッとせずに、納得いかなければ管理者に間に入ってもらうのが無難です。あなた側に正当な理由があっても、逆恨みされて嫌がらせを受ける危険性もあります。人の迷惑を顧みない人は、常識的にもずれている人が多いので、迷惑を被った側は出ていくことになるパターンが多いようです。あまりにひどい場合には、大家さんからの退去勧告があっても居座る人もいて、裁判に持ち込まれる場合もあります。厄介な人との直接対決は避けた方が身のためです。
 もっとも良いのは厄介な隣人がいない部屋に引っ越す事です。建物は悪くないのに、周辺の部屋に空き部屋が目立つ場合は厄介な住民が住んでいる場合もあります。また、壁や床に対してどの程度の音漏れがあるのかも建物の作りから予想することは可能です。アパートは壁が薄い事も多いので、隣の部屋の作りがどうなっているのかも確認させてもらった方がいいでしょう。寝室同士が壁一枚で隣り合っている物件は避けた方がいいようです。
 そしてもちろん、自分自身がトラブルメーカーとならないように、自分が出す音にも気を使いましょう。床にカーペットを敷いて吸音させるだけでも、階下へ響く音は減らせますし、隣室との境界となる壁際にステレオやテレビなどを置くことも自分でできる騒音トラブル回避の方法となります。