家賃相場と懐相場
人気のあるエリアの、しかもキレイで新しい物件の家賃が高いのは当然です。ですが払える家賃には限界がありますから、誰もが自分の気に入った物件に引越しできるわけではありません。そこで人気の高いエリアで、新しい物件を希望するのであれば、狭さに目をつぶることになるかも知れませんし、エリアを変更したくなければ古い物件にしか住めない場合もあるでしょう。もちろん広さと新しさを重視すれば、希望する場所にある物件は選べません。何か、妥協しなければいけなくなる人がほとんどです。ここで犯してはいけない間違いは、無理なく支払えると考えた家賃を、上げてしまうことです。
通常無理なく支払える家賃は、月収の3分の1以下と言われています。月収が10万円の人は3.3万円以上の家賃を支払っていくと、生活が大変そうなのは考えるまでもありませんよね。では月収20万円の人が、月収の半分となる10万円の家賃を支払って生活していくことは無理でしょうか? これは確かに可能です。月収30万円の人が、15万円の家賃を祖払うことももちろん不可能ではありません。ですが、確実に何かを我慢しなければいけない生活になります。何より、同じ会社にいる、同じ程度の人に比較して家賃以外の生活レベルが下がることは確実です。その生活は、仕事仲間と飲みに行く事ができない生活かも知れませんし、食費を削る必要がありかも知れませんし。もしくは友達と遊ぶためのお金が足りない、趣味や楽しみにお金をかけられない生活かも知れません。それとも将来のための貯金ができない生活かもしれませんね。そうした無理のある家賃を支払うということは、かなりのムダがあるのではないでしょうか。無理をして支払った家賃は、全く自分のためにはなりませんから、理想の物件に出会えないからと言って、家賃の額で無理をすることは禁じ手なのです。
部屋を借りる場合には、誰しも理想の条件があります。その複数の理想の中から、これだけは譲れないという条件に絞り、優先順位を付けて家賃との折り合いを付けていきましょう。